Jul 05, 2010

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 2011年の1〜4月における活動を報告した、インテル代表取締役社長の吉田和正氏は、“Sandy Bridge”こと第2世代Core プロセッサー・ファミリーが、4月になってようやく順調に立ち上がったと述べるとともに、IDF 2011 北京では、“Oak Trail”世代のプラットフォームとそれに対応するAtom Z670や、新世代の高速データ転送技術“Thunderbolt”など、PC以外のアップデートも数多く発表するなど、インテルが進むべき新しい道も示せたと語った。

 “Sandy Bridge”世代のCPUについては、国内出荷のノートPCにおける普及が4月現在で24%に達していることを示し、市場からは、統合したグラフィックスコアの性能向上やメインストリームにいち早く展開できたことが評価されたと吉田氏は説明する。

 また、1月末に発覚したチップセットの問題では、改修した製品をいち早く投入することで影響を最小に抑えたとしたが、あわせて「このようのことが二度と起こさないように」(吉田氏)とインテルが今回の問題を重く受け止めていることも明らかにした。

 “Sandy Bridge”世代のCPUを採用したPCは、国内で50モデル以上が出荷されていて、これらも、ユーザーごとに適した利用形態に適したプロモーションを展開するという。プロモーションの展開では、新機能も重要になると述べる吉田氏は、Sandy Bridge世代のCPUとそれに対応するプラットフォームに実装された「インテル ワイヤレス・ディスプレイ」を紹介し、PCの画像を手軽に大画面で利用できることに加えて、最新のプラットフォームでは、コンテンツ権利保護が施されたコンテンツに対応(HDCP 1.2)しただけでなく、フルHDでの再生も可能になったことがデモを交えて示された。

●小さいデバイスでもIAを使ってもらいたい

 吉田氏は、インテルが以前から提唱している「コンピュート・コンティアム」実現に向けて、デスクトップPCからタブレットデバイス、スマートフォン、家電向けの組み込みシステムまで、インテルアーキテクチャの対応が進むように、PCより小型のデバイスで採用を想定したAtomの新モデル「Atom Z670」と対応する“Oak Trail”世代のプラットフォームを取り上げた。吉田氏は、Atom Z670の特徴として、強化された動画再生能力と省電力性能をアピールし、Atom Z670を採用するタブレットデバイスが2011年中に35モデル登場する予定であることを明らかにした。

 また、Atomがたどってきたこれまでの進化過程と、この先の開発計画についても言及している。45ナノメートルプロセスルールを採用した第1世代のAtomでは、CPUだけでデスクトップPC向けモデルから消費電力が10分の1となり、第2世代のAtomではプラットフォームも含めた改善で50分の1という省電力を実現、2011年に発表すると予告された32ナノメートルプロセスルール導入の第3世代ではプロセスルールの微細化でリーク電流の抑制を図り、今後登場する第4世代では、22ナノメートルプロセスルールを導入して更なる省電力と集積度の向上による実装面積の削減を目指す。

 吉田氏は、インテルが、今後も求められるプロセスルールの微細化など最新の技術に対応した生産設備の投資を継続して行っていくとし、22ナノメートルプロセスルールに対応したD1XとFab12、Fab32を米国に設置したほか、アリゾナで、14ナノメートルプロセスルールに対応するFab42の建設を進めることを明らかにした。

●インテルは半分の消費電力で従来の性能を維持する

 インテル技術本部 IA技術部長の秋山正之氏は、IDF 2011 北京のハイライトを、・Atom Z670と対応する“Oak Trail”世代プラットフォームの発表、・32ナノメートルプロセスルールを導入する“Ceder Trail”プラットフォームの公表、・ネットワーク接続の組み込み機器での採用を想定した“Crystal Forest”の公開、の3項目にまとめている。

 秋山氏は、Atom Z670の特徴について、省電力と強化されたグラフィックス、そして、そのおかげで実現した「薄い軽い使いやすい」ボディの端末へ搭載可能、という点を取り上げ、この特長によって、幅広い製品へ展開できるようになったと述べた。

 Atom Z670とそれに対応するOak Trailプラットフォームは、CPUとIntel SM35チップセットの2チップで構成する。Atom Z670はシングルコアながらHyper-Thread Technologyに対応して2スレッドの同時処理が可能。動作クロックは1.5GHzで2次キャッシュ容量が512Kバイト。グラフックスコアのIntel GMA 600をCPUに統合するほか、同じくCPUに統合したメモリコントローラではシングルチャネルに対応してDDR2-800をサポート、最大2Gバイトまでの実装が可能だ。ダイサイズは14平方ミリで、これは、Intel SM35チップセットのダイサイズと共通する。

 秋山氏は、Intel Z67を組み込んだOak Trail採用デバイスと、従来のAtom N455を組み込んだPine Trail採用デバイスで測定したベンチマークテストの結果と消費電力を比べ、Pine Trailの半分に相当する電力消費で、ほぼ同等の性能を実現していることを示した。

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